ひとはなぜ、ずっと戦い続けてしまうのか 1/3


これは、三部作の一回目の記事です。

あなたもこうなっていませんか

何も事件が起きていない穏やかな日も、
ずっと落ち着かない。

気づくと、体もこわばっている。
ちゃんと休んでいるはずなのに、疲れが抜けない。

そんな状態が、続いていませんか。


それが「恒常」になってしまったから

ストレス負荷の大きい暮らしでは、
ストレスホルモンの値が高い状態が頻発します。

あまりにも頻発すると、それが体に「恒常」値だとして認識されてしまいます。
つまり、ストレスホルモン値の高い状態を、体が、
「これが普通のあるべき状態なんだね」と
間違って定義してしまうということです。

これがまずいのは、この体がもし少しでもリラックスしようとすると、
ホメオスタシスが働き、ストレスホルモン値をあげようとします。

ストレスを感じる理由がないなら、
無理にでも作ろうとします。

なにも理由がないのに心配になる、とかありませんか?

たとえば、何も事件がないのに、
そわそわ落ち着かないのは、この恒常化の機能のせいかもしれません。


体の中で起きていること

ストレスホルモンは、本来
短期決戦用にできています。

危険が迫ったとき、
ストレスホルモン(アドレナリンやコルチゾールなど)が出て

  • 心拍数が上がる
  • 注意力が上がる
  • すぐ動ける

という状態になります。

これは、本来とても正常な反応です。

たとえば、シマウマがライオンに追われたとき。
全力で逃げます。

たとえば、消化につかうエネルギーはカットし、
全部を逃げるか・闘うかのちからにまわします。

でも、逃げ切ったらどうするか。

普通に草を食べてます。

ずっと「怖かった…」と震え続けていたら、
そのまま弱ってしまう。
シマウマが恐怖でごはん食べられなくなって死にましたとか
聞いたことないですよね。


人間だけがハマる落とし穴

人間は少し違います。
前頭葉が発達してしまったからです。
これは動物にはない脳です。

実際にライオンがいなくても、

思考だけで、
何度でも戦闘モードに入ることができます。

そして気づかないうちに、

ずっと戦い続けている状態になる

そして、さっき話したホメオスタシス・恒常化の機能で
この状態にさらに居続ける。

悪循環です。


その状態が続くと何が起きるか

本来、戦闘モードというのは
短期戦のためのものです。

いわば、戦時中の
「ほしがりません勝つまでは」状態。

このとき体は、

  • 修復
  • 回復
  • 免疫
  • ホルモンバランス

といった「長期的に必要な機能」を
後回しにして成り立っています。

だからこれが続くと、

  • 疲れが抜けない
  • 眠りが浅くなる
  • 不安が消えない

といった状態が起きてきます。


まとめ

ここで一度、立ち止まってみて
体の声を聴いてみてください。

あなたの体の恒常はいま、どこにありますか。

必要以上に戦闘モードになっていませんか。


次の記事では、

「戦闘モードが切れていないサイン」

について、もう少し具体的に見ていきます。

「これ、自分も当てはまるかもしれない」

そう感じた方は、ぜひチェックしてみてください。

そして、その次の記事「マイクロ弛緩」で、
戦闘モードが恒常になってしまっているときに
どうやって緩めていくことができるのか
一緒に考えていきたいです。