なぜ変化はむずかしいのでしょう?

どうしても辛い過去や最悪のシナリオばかり考えてしまう・・・
絶望、不安、焦り…いつも心のどこかで怯えているあなたへ

初めてのことに挑戦しようとするとき、難しいと感じたことはありませんか?

たとえば、知らない場所へ行く、新しい友だちを作る、はじめての習い事をする… どれもワクワクするけど、すこし怖いという気持ちが混じりませんか。

実は、「変化がむずかしい」と感じるのは、脳(のう)のしくみが関係しているのです。

脳は「いつも通り」が大好き

脳は、「いつもと同じこと」をするのが大好きです。たとえば、自転車に乗るとき、はじめはバランスを取るのがむずかしかったでしょう。でも、何度も練習するうちに、考えなくてもスイスイ乗れるようになったはずです。

これは、脳の「神経回路(しんけいかいろ)」という道がしっかり作られたからです。新しいことを始めたばかりのころは、この道がまだできていないから、脳は「むずかしい!」と感じてしまうのです。

だから、この脳のメカニズムを理解し、ちょっと怖いと思ったとしても、挑戦し続けることがとても大事です。

脳は変化を「危ない」と感じることもある

脳のなかには、「扁桃体(へんとうたい)」という部分があります。これは、こわい!あぶない!と感じるセンサーみたいなものです。脳が「むずかしい!」と感じると、連動して「怖い」「できなかったらどうしよう」「不安」などの気持ちもいっしょに出てくるのは、このセンサーも作動するためです。

新しいことをするときに、脳・偏桃体が「これ、うまくいかなかったらどうしよう…」「やったことがないから心配」と考えて、変化することをやめて!というシグナルを出します。それが、「怖い」「不安だ」という気持ちです。

それでも挑戦し続けることで、脳も「大丈夫なんだ」「できるんだ」と理解し、そうすると自信がついたり、ほっとしたりする気持ち、余裕もでてきます。

この仕組みを知っていると、「あ、今、脳がびっくりしてるだけなんだ。大丈夫だよ。ゆっくりやろう」と思えるようになるでしょう。

変化に強くなるには?

それでは、どうしたら変化をこわがらずにできるようになるのでしょうか。ポイントは「少しずつ」「楽しく」「ゆっくり自分をほめながら」進むことです。

🔹 ちょっとずつやる
→ いきなり大きい変化では脳がびっくりしすぎてしまいます。小さなステップにしましょう。すこしずつやれば、脳もびっくりしにくいです。

🔹 楽しくやる
→ ワクワク楽しい気持ちを意識的に持つようにすると、脳も「あ、これ楽しいことなんだ?」と思って、偏桃体センサーがあまり作動しないように働いてくれるでしょう。

🔹 できたことをほめる
→ 「今日もがんばったね」と、その小さなステップで自分ができたことを自分で認めてほめてあげると、脳もよろこび、ドーパミンというご褒美のやる気物質を出します。「この道をもっと作ろう!」と思ってくれます。

まとめ

🔵 脳は「いつも通り」が大好き
🔵 脳は変化を「危ない」と感じてしまうことがある。
🔵 少しずつ楽しくやれば、脳もなれてくる。

変化はがこわく感じられても、「ちょっとずつ」「楽しく」「自分をほめながら」やれば、脳も変化すること自体になれていき、偏桃体センサーもちょっとのことでは作動しなくなっていくでしょう。

 新しいことにチャレンジし続けると、脳はどんどん成長していきます

変化には勇気がいりますし、「なかなかうまくいかないな…」と感じることもあるでしょう。そんなとき、カウンセリングやコーチングなど、第三者のサポートを受けることはとても有効です。

私のカウンセリングでは、一人ひとりの気持ちに寄りそいながら、無理なく前に進める方法を一緒に見つけていきます。お気軽にご連絡ください。

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