「こうなりたくない」では変われない。「こうなりたい」が変化を引き寄せる理由


ずばりこの二つの違いは雲泥の差です!

「こうなりたくない」と「こうなりたい」。
どちらも自分の未来を考える言葉ですが、実はこの2つには決定的な違いがあります。

  • こうなりたくない」は、不安や恐れをベースにしたビジョン
     たとえば:「もう傷つきたくない」「失敗したくない」「嫌われたくない」
  • こうなりたい」は、希望や喜びをベースにしたビジョン
     たとえば:「安心してつながりたい」「自分を大切にしたい」「のびのびと生きたい」

前者は、“何かから逃げる”方向のエネルギー。
後者は、“何かに向かう”方向のエネルギー。

似ているようでいて、向いているベクトルが真逆なのです。


どうして否定形ではうまくいかないのか

なぜ「こうなりたい」の方が、現実を動かす力があるのでしょうか?

それは、潜在意識は否定形を理解できないと言われているからです。

たとえば「失敗したくない」と思うとき、実は頭の中では“失敗”のイメージを繰り返しています。
すると、その「失敗」のイメージが潜在意識にインプットされ、それが「コマンド」だと解釈してそうなるようにと頑張ってくれてしまいます。その方向へ進むような選択や行動をしてしまうのです。

逆に、「こうなりたい」と望む未来のイメージを思い描くと、
潜在意識はその“可能性”を受け取ります。

信じた方向に、心と行動が自然と導かれていく。
これは、プラシーボ効果にも通じる現象です。
お砂糖で作ったにせのお薬であっても「これでよくなる」と信じることで、本当に体調が改善することがある。
信じることが、身体にも作用する──これは科学的にも証明されています

だからこそ、「こうなりたい」というポジティブなビジョンは、
単なる理想論ではなく、変化を起こす現実的な第一歩なのです。


わたし自身の経験から

私自身もかつて、「こうなりたくない」という恐れのマインドセットにとらわれていました。

・見捨てられたくない
・失敗したくない
・何もかも失いたくない

そんな思いが強すぎて、「こうなりたい」未来に目を向ける余裕なんてなかった。
でも今思えば、私はいつも「最悪のシナリオ」を頭の中でリハーサルしていたのです。

すると──
上記に上げたようなことのすべてが現実になってしまいました。

離婚、住む場所の喪失、仕事の喪失、健康の悪化(腎結石や神経損傷)、母の死。
たった数ヶ月の間に、それまでの生活がすべて崩れ去りました。
まさに、「こうなりたくない」と思っていたことのオンパレード

これ以上落ちようがない、というどん底に立たされたとき、
初めて「このままじゃもう無理」と気づいたのです。

そこから少しずつ、心理学や脳科学のことを勉強しはじめ、なぜこうなったのかを理解しはじめました。そして、「こうなりたくない」ではなく「こうなりたい」に目を向ける練習を始めました。

でも、最初は、とても難しかった。自分がなにを望んでいるのかすらわかりませんでした。
でも、小さなこと──「今日はなにを食べたい?」「どこに行きたい?」という問いを通して、
少しずつ「わたしの望むこと」を感じられるようになりました。

そして、「こうなったらいいなあ」「そんなふうに生きられたらすてきだなあ」と、
あえて妄想するようにしたのです。

すると不思議なことに、少しずつ現実が変わり始めました。
妄想が、意識のなかに“新しい道”をつくってくれたのです。


まとめ

  • 「こうなりたくない」というビジョンは、恐れにエネルギーを注ぐことになります
  • 「こうなりたい」というビジョンは、希望に向かう道をひらきます
  • 潜在意識は、繰り返し思い描いたイメージに反応します
  • だからこそ、望む未来を“妄想”していいんです。「いいなあ、なりたいなあ」で十分

妄想は、立派な創造の第一歩です。
自分の内側にポジティブな思い込みを育てることは、人生の流れを変える力を持っています。

わたし自身、それを体験しました。
もしあなたも今、「こうなりたくない」でいっぱいなら──
ほんの少し、「こうなりたい」未来を妄想してみてください。

そこから、きっと何かが動き始めます。

どうしても辛い過去や最悪のシナリオばかり考えてしまう・・・
絶望、不安、焦り…いつも心のどこかで怯えているあなたへ

心の奥底の本音に気づくことで
あなたが本当に進みたい方向がみつかり
自然とやりたいことができるようになる

人生の運転席に座り、向かいたい未来へ舵を切る
アダルトチルドレンの生きづらさを才能に変える自己発見プログラム

依存心を乗り越え、ありのままの自分を好きになる方法

ぜひお試しカウンセリングへお越しください。一緒に素敵な妄想をしましょう(笑)